
の父親
こんばんは!nunuoの父です。
「中等度難聴を持つ子が将来社会に出たとき、どんな仕事なら自分らしく働けるだろう?」
親であれば誰しも、我が子の将来の自立や就職について一度は頭を悩ませるのではないでしょうか。私がこのテーマについて深く考えるようになったきっかけは、「自分の職場での出来事」にありました。
私は普段、広告会社のIT部門で働いているのですが、隣の部署に補聴器をつけて一般枠で働いている難聴の同僚がいます。
聞こえのハンデを持ちながらも懸命に働く彼の姿に、つい我が子の将来を重ねてしまうのですが、口頭での指示がうまく伝わらずに叱責されている場面を目にすることもあり、胸が締め付けられる思いをすることがありました。
「我が子が将来、社会で理不尽に傷つかないために親として何ができるだろう?」
今回は、職場の同僚の姿と息子の未来を重ね合わせながら、我が家が調べ・考え抜いた「中等度難聴の適職と、社会で自立するためのステップ」について詳しくまとめてみます。
中等度難聴の人が就職・社会生活でぶつかりやすい「壁」
先天性の難聴を持って生まれた場合、幼少期から「音や言葉の習得」において健聴者とは異なるプロセスを辿ります。
中等度難聴であれば、1対1で相手が口元を見せてはっきりと話してくれればコミュニケーションが成り立つことも多いです。しかし、いざ社会(会社)に出ると、そうした配慮がある環境ばかりではありません。
- 複数人が同時に発言する会議での聞き取りにくさ
- 電話対応や、騒音がある現場での指示伝達
- 「見えにくい障害」ゆえの、周囲からの理解不足や聞き間違いによるミスの発生
高い口頭コミュニケーション能力が求められる営業職や接客業では苦戦しやすく、伝達ミスが増えることで叱責され、本人のモチベーションや自尊心(自己肯定感)が削られてしまうリスクがあるのが現実です。
中等度難聴の適職と、社会で自分らしく働くための5つのポイント
健聴者にとって「当たり前」のことが成り立たない社会の中で、我が子や同僚が少しでも生き生きと働くために、どのようなアプローチが必要なのか。いろいろと調べる中で見えてきた5つの重要ポイントをご紹介します。
1. 自分の聴力を理解し「自分の取扱説明書(トリセツ)」を作る
補聴器をつけているだけでは、周囲から「どのくらい聞こえていて、何が困るのか」は外見から判断できません。
そのため、自分がどういう状態なのかを客観的に伝える「自分の取扱説明書(トリセツ)」をあらかじめ明文化(A4用紙1枚程度にまとめる)して周囲に渡せるようにしておくことが非常に有効です。
- 自分の聴力レベルと、補聴器でどう聞こえているか(単に音が小さいだけではないこと)
- 得意なコミュニケーション方法(テキスト、対面、口元が見える状態など)
- 苦手なシチュエーション(ザワザワした場所、後ろからの呼びかけ、電話など)
- 職場で配慮してほしい具体策(指示はチャットやメモで欲しい、など)
2. 苦手なことをサポートしてもらい「自分の得意」で貢献する
リスニングや口頭のやり取りといった「聞こえに依存する苦手分野」で無理に勝負するのではなく、得意分野を磨いて周りを助けられる存在を目指す視点が大切です。
「できないことは素直にサポートを受け、その代わりに自分の強み(技術、分析力、文章作成力など)でしっかり価値を提供する」。このギブアンドテイクのスタンスが、社会の中で良好な人間関係と自立を築く鍵になります。

サポートを受けるだけでなく、「自分に何ができてどう貢献できるか」を考えられる強さを育んであげたいですね。
3. テキストコミュニケーション文化のある「IT系職種」との相性
口頭でのやり取りが少ない仕事環境として、IT系の職種は非常に相性が良いと感じています。
私自身がIT部門で働く中で実感していますが、IT業界やWeb系の職場では「Slack」「Teams」といったチャットツールやタスク管理ツールを用いたテキスト(文字)ベースのコミュニケーションが主流です。
文字によるやり取りであれば、聞き間違いや聞き漏らしの心配がなく、正確に情報を共有できます。口頭のやり取りを減らせる環境を選ぶこと自体が、強力なリスクヘッジになります。
4. 「理解者」と「サポーター」の存在を職場で確保する
どれだけテキストツールが充実していても、周囲に「難聴への理解」がなければ苦しむことになります。
実際、私の職場の同僚も、チャットツールがあるにもかかわらず口頭で遠くから指示され、聞こえないために遠回りして相手の席まで行かされたり、「チャットじゃなくて直接説明して」と責められたりしていました。
こうした孤立を防ぐためにも、社内外で自分の状況を正しく理解してくれる「味方(サポーター)」を意識的に増やし、環境づくりをしていく姿勢が不可欠です。
5. 同じ立場である「ロールモデル」との繋がりを持つ
健聴の親がどれだけ寄り添っても、難聴を持つ本人の本当の葛藤や気持ちを100%理解することはできません。
だからこそ、同じ難聴を持ちながら社会で活躍している先輩(ロールモデル)や、似た境遇のコミュニティと早期から繋がることが重要だと感じています。「あの人のように働けばいいんだ」という具体的なイメージが持てれば、我が子が主体的に将来の道を選ぶ大きな道しるべになります。
まとめ:親として我が子の道しるべを作っていきたい
中等度難聴を持つ子の適職として、個人的には「テキストコミュニケーションが主流で、ITツールを活用でき、難聴への理解者がいる環境」がひとつの理想形ではないと考えています。
もちろん、最終的にどんな道を選ぶかは子ども自身が決めることです。けれど、親として若いうちからロールモデルを示したり、選択肢を広げてあげたりするサポートはできます。
これからも息子が将来の可能性を広げていけるよう、職場の同僚への接し方も見つめ直しながら、学びと発信を続けていきます!


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