
こんばんは父です。
中度難聴を持っている人の適職とは何だろう?といろいろ考えていました。
そのきっかけとして、「私の職場」にあります。
私は、広告会社のIT部門で働いています。
その部署の隣の部署に、難聴を持っている同僚がいます。
その部署とつながりがあまりないので、詳しくはわからないのですが、補聴器のみで、人工内耳をしていないということから「中等度難聴」だと勝手に思っています。
彼が、きこえのハンデを持ちながらも一般枠で精いっぱい働く姿を、わが息子に重ねてしまい、日々叱責されている様子に心を痛めながら日々過ごしております。
部署が違うことからなかなかコミュニケーションが取れないのですが、取れた日にはいろいろお話を聞いてみたいとは思っています。
さて、そんな同僚に息子を重ねながら息子が将来どのような職に就き自立していくのか、どのように親として導いてあげればいいのかいろいろ調べております。
中度難聴持ちのお仕事について
先天性の難聴を持って生まれた人は、当たり前ですが、生まれた時から「きこえ」に障害をもっております。
ゆえに、健聴の人が普通に理解し、習得していく「言語」の習得が非常に難しいそうです。
中等度難聴では、話し相手がしっかりと口を開けて話してくれるなど配慮がなされていけば、一対一のコミュニケーションでは問題は少ないといわれていますが、いざ社会の中で働くとなると、理解のある人間ばかりではなく、また、会議など複数人とのコミュニケーションもしなければいけないことから苦戦することが予想されます。
ゆえに、高いコミュケーション能力が要求される営業や接客等の職業は厳しいのではないかと思っています。
また、コミュニケーションでの障害が起こりやすい特性上、健聴の人よりも伝達ミスなどが増える可能性が高まる為、叱責もふえ、やる気や自尊心が損なわれていくのではないかと心配をしています。
ゆえに、配慮のある障害者雇用で働くか、なるべくコミュニケーションの少ない仕事に就くか、また、難聴に特化した団体などで働くか、選択肢は狭まるものの色々あるようです。
中度難聴持ちの適職探し

先天的に難聴を持って生まれると、成長するにつれ、聞こえる聞こえないを認識し、聞こえるようにならないと知り、様々な手段や知識を学び、なんとか乗り越え調和させていくという段階があるそうです。
健聴の私にとって、当たり前のことが当たり前に出来ず、上記の事を学び非常に心苦しい気持ちになりました。
また、何気なく同じ会社で働いている難聴持ちの同僚がいままでどんな困難を乗り越えてこの会社に入社し今頑張っているのか?と考えていると本当に何とも言えない感情を抱く自分がいます。
「息子と難聴持ちの同僚のなんとか手助けをしたい」という気持ちから色々調べてきました。
自己理解を深め伝える
仕事だけに限らずですが、難聴を持っている人は補聴器等つけていないと、見た目にはあまりわかりません。
ですので、「何がどう大変なのか?」「どうしてほしいのか?」等を他の人に理解してもらえるように取扱説明書を作成することが多いようです。
- 自身の聴力はどれくらいなのか、また聴力とは何なのか?
- つけている補聴器はどのようなものなのか?
- どのようにきこえているのか?音が小さいだけではない
- どういうことが得意でどういうことが苦手なのか?
- 配慮してほしいことはどんなことなのか?
などなど、自己分析をししっかりと明文化しA4サイズでいつでも配れるようにしておくといいようです。
自分の得意を活かせる

難聴を持っている人は当然ですが、聞き取りが難しいです。
ゆえに、大学受験などである英語のヒアリングの問題などで成果を上げることは難しいです。
ただ、その場合ライティングの問題に変えてくれるなどの配慮はあるそうです。
先ほどの項目にもありましたが、できないこととできることを明確にすることが重要だと感じます。
そして、できないことはサポートしてもらい、逆に得意な事で周りを助けられる存在であれば、
社会に順応していくことはできるのでないかと期待しています。
そこでなるべく口話によるコミュニケーションが少ない仕事がいいのではないかと思っています。

サポートをしてもらう代わりに、自分に何ができどう社会に貢献できるかは常に考えてほしいと思います。
コミュニケーションツールの使用
仕事を行う上で、コミュニケーションは切っても切り離せませんが、「口話でのコミュニケーションが少ない」ということは文章など口話以外の伝達手段でで伝えられるということです。
私はIT部門で働いていて口話以外だと、slackなどのコミュニケーションツールでコミュニケーションをとり、仕事を進めることがあります。
また、部署柄かツールの使用頻度が高めです。
ですのでそういったIT系のお仕事の方が向いているのではないかと個人的に思っています。
つながり理解者の重要性
「得意なこと」があって、「コミュニケーションツールを使用」でき「口話によるコミュニケーションがなるべく少ない職種」であったとしても、難聴に対する理解者がいなければ結局、苦しむことになるのではないかと考えています。
実際、難聴持ちの同僚を見ていると、slackやメールなどのツールがあるにもかかわらず、机越しに口話で指示をされ、聞こえないので結局大回りしてその人の席に歩かせられる。
ツールを使って報告しても、「よくわからんからちゃんと口で説明して」と叱責される。
そういった場面を日々目にしているので、四面楚歌の状態で働くよりも、なんとか働きやすい環境づくりをするため、先ほど触れた「自己理解を深め伝える」「サポートを受けるだけでなく与えるスタンス」「得意を磨く」などと並行して、意識的にコネクションを作っておく、多くのコミュニティに参加しておくなど行動をしサポーターを増やす努力が必要だと感じています。
ロールモデルを見つけられるよう導く
と、なんだかんだ言っても、難聴を持っている人の本当の気持ちは、同じく難聴を持っている人しかわからないのだとも思っています。
ゆえに、先ほど触れました、コネクションや似た属性の人が集まるコミュニティに関しては意識的関わり広めていく必要があると感じています。
つながりを広め深めていく中で、息子自身が主体的に目指す方向性を与えるきっかけになれればと思います。
まとめ
中度難聴持ちの適職に関して、個人的には、「口話でのコミュニケーションが少なく」「コミュニケーションツールが使用できる」IT系で、「理解者がいる職場」で働けることが適職なのではないかと思っております。
ただ、最終的には中度難聴を持つ本人が同じ中度難聴持ちのロールモデルを見つけ、壁を乗り越え見つけていくものなのではないかと考えています。
引き続き、息子と難聴を持っている人達に何かしら役に立てるよう、いろいろ調べていきます。
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