「日常会話は成り立っているけれど、子どもの発音(滑舌)がちょっと怪しいかも…」
「中等度難聴だと、将来ちゃんときれいに喋れるようになるのかな?」
中等度難聴(40〜60dB前後)のお子さんを持つ親御さんにとって、「言葉の発達や発音(構音)の悩み」は、診断を受けたときからずっと気になるテーマの一つではないでしょうか。
我が家でも子どもの発音についてはかなり気になり、自分なりに論文や専門書、耳鼻科の資料などをたくさん調べて知識を深めてきました。
そして現在、小学2年生になった我が子は、周りの方や学校の先生から「発音がすごくきれい!」「難聴だと思えないくらいしっかり喋れているね」と褒めていただくことが本当に多いです。
今回は、我が家が調べて分かった「中等度難聴と発音のリアルな関係」と、実際に我が家で大きな効果を感じた「具体的な対策(早期療育の活用)」について詳しくまとめてみます!
1. 中等度難聴の子が「発音の壁」にぶつかりやすい理由(調べたこと)
中等度難聴の場合、大きな声や日常の簡単なやり取りは補聴器越しに届くため、語彙や言葉の発達自体はスムーズに進むケースが多くあります。
しかし、いざ「正しく口を動かして喋る」という段階になると、特有のハードルが存在することが調べてみて分かりました。
高音域の子音が聞き取りにくい
特に「サ行(s)」「タ行(t)」「カ行(k)」「パ行(p)」などの音は、摩擦音や破裂音と呼ばれ、周波数が非常に高く音自体も繊細です。補聴器を装着していても、これらの音が他の音と混ざって曖昧に届いてしまうことがあります。
自分が発している音と手本の音のギャップ
人が発音を習得するときは、「大人の発音を聞く(手本)」→「真似して喋る」→「自分の声を聞いて微調整する」というフィードバックを無意識に行っています。
しかし、届いている手本の音が曖昧だと、子ども自身は「正しく真似しているつもり」でも、結果として「さかな」が「しゃかな」や「たかな」のように歪んで聞こえてしまうのです。
「喋る意欲や知能の問題ではなく、単純に音のディテールが正確にキャッチしにくいという構造上の理由がある」と知ったことで、私自身も理由がすっきり腑に落ちました。
2. 周りから褒められる発音へ!我が家が意識して取り組んだ対策
「じゃあ、具体的にどうすればいいの?」という点について、我が家の実体験をお伝えします。
結論から言うと、我が家で最も効果があったと感じているのは「とにかく早い段階から療育施設(ことばの支援)に通ったこと」です。
① 早期療育への通所(一番の勝因!)
我が家では、まだ年齢が小さいうちから療育施設に通い、専門家による「ことばのサポート(言語訓練)」をスタートさせました。
- 「口の形」や「舌の動き」の視覚的アプローチ:
音が聞こえにくくても、鏡を見ながら「サ行の時は舌をどこに置くか」「息をどう出すか」を遊び感覚で口の形から教えてもらいました。 - 正しい音のイメージ定着:
発音の癖(変な舌の使い方)がついて固定化してしまう前に専門的なアプローチを受けられたことで、正しい発音の回路がスムーズに作られたと感じています。
「大きくなれば自然と治るかも」と様子を見るのではなく、小さいうちから療育に繋がったことが、現在の「発音がすごい!」という評価に間違いなく直結しています。
② あえて「手話」はメインで活用しなかった選択
言葉や聴覚の獲得アプローチには多様な考え方がありますが、我が家の場合は音声言語(話し言葉)を中心としたコミュニケーションを選択し、手話はあまり活用しませんでした。
手話を使わないことがすべての方に当てはまる正解というわけではありませんが、我が家の場合は「口元をしっかり見て音と口の動きを合わせるトレーニング」や「残存聴力+補聴器で言葉をしっかり聴く力(聴覚活用)」に集中的に取り組む形となり、結果として話し言葉の発達や滑舌の向上につながったと考えています。
3. 調べて分かった「家庭でやってはいけない・やるべきこと」
専門機関や書籍で調べる中で、家庭での関わり方についても非常に重要な学びがありました。
× やってはいけないこと:しつこく言い直させる
子どもが「しゃかな!」と言ったとき、「ちがうでしょ、『さ・か・な』って言いなさい!」と何度も正正を強要するのは逆効果です。話すこと自体にプレッシャーを感じ、口数が減ってしまうリスクがあります。
〇 やるべきこと:親が「正しい音」で優しくオウム返しする
子どもが「しゃかな見たい!」と言ったら、「そうだね、さかな見ようね!」と、親が正しい発音を強調して優しく返してあげます。親の口元を見せながら正しい音を耳に届けてあげる(正しい音のシャワーを浴びせる)ことが、何よりの家庭療育になります。
まとめ:気になったら早めの相談・アプローチがおすすめ
中等度難聴のお子さんの発音について悩まれている親御さんに伝えたいのは、「早期からの適切なサポートがあれば、発音はしっかり育つ」ということです。
我が家も最初は不安ばかりでしたが、早い段階(うちは生後7か月くらいでした)で療育施設に繋がり、専門的なプロの力を借りたことで、今では周りから「本当に発音がきれいだね」と驚かれるまでになりました。
「うちの子、ちゃんとうまく話せるかな…」と感じている方は、ぜひ諦めずに、まずは通院先の耳鼻科や地域の療育センター、ことばの相談窓口などで早めに相談してみてくださいね!

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